SARI8421-Painting
Title：【15歳】Fifteen Years Old – A Squishy, Twisted Wall.
自分(15歳)の部屋。
中学時代、3年間家に居た。
壁の向こう(左上の白)は両親と弟、学校の先生などが居る。
近くに居るのにとても遠くに感じる。
薄い壁がある。
部屋は広いが常に端に居る。
端に居れば何も言われない事を経験している。
自分の部屋でも安心出来ない。
壁の向こうから声が聞こえる。
なんて返したら良いのか、話し方も伝え方も分からない。
壁の向こうに行きたくて、行ってみたくて、でも怖くて行けない。
少しでも近づきたくて壁側に自分を集めて耳を澄ませた。
外は春になったようだ。
夏になったようだ。
時間は残酷に流れていく。
何も出来ないまま同い年の子達と差が開いていく。
自分だけ置いていかれる絶望感だけが募る。
気付けば中学時代が終わろうとしている。
元は真っ直ぐだった壁は寄り過ぎてぐにゃぐにゃになってしまっていた。